cyclo_harapo2011-08-25


仮眠したのは1時間かそれとも2時間弱か・・・今となっては覚えていない。
ベリさんよりも先に目覚めたが、覚えているのはやたら寒かったこと。
先ずトイレに行こうと立つが、体が冷えて震えてる。本当に今は8月なんだろうか?
トイレに行って暫く体を動かすが、やはり寒い。
寒さに弱いベリさんが心配だが、起きだしたベリさんはそんなにも寒くなかったようだ。
どうやら床に体温を奪われたのが原因のようですね。
兎に角暖かいものが飲みたかったのでカフェブースへ・・・
丁度コーヒーを頼んでいる日本人の方がいらっしゃったので、コーヒーが熱いか聞いてみる。
すると・・・前のPCで飲んだコーヒーはぬるかったそうだ。
そんな話をしているところにコーヒーが運ばれてきた。
そしてこのコーヒーは熱かった。
なので、コーヒー二つを注文。べりさんと二人、暖をとった。

レキップに掲載されたオダ埼ジャージの日本人を写真に撮ってるカメラマン見たのが、イスに座ってこのコーヒーを飲んでる時だったと思う・・・
 
リスタートのために外へ出ると気温が低い。ブレストからルデアックに帰る夜が一番気温が低いだろうと思っていたので、この気温の低さは予想外。
防寒にゴアテックスの雨具を着ているが、冬用のインナーをドロップバッグに入れて返してしまったのは失敗だった。
 
コースは、最後のPCドルーまで下り基調とはいえ、結構アップダウンの連続。アップダウンと言っても一つ一つの上り下りは100mぐらいしか高低差が無いのだが・・・
最初こそ問題なく走れていたけど私もベリさんも徐々に睡魔が・・・
少し残っていた眠気覚ましのブラックアンドブラックも前のPCに着く前に食べきっていたし・・・
眠気覚ましには歌うしかないとベリさんが歌っているけど・・・あまり効果が無いみたい。
そうだ!デュエットしよう〜♪ と、ベリさんが提案。
で、歌は・・・・・・森の熊さんですか(~_~;)
二人で森の熊さんを歌うと、真っ暗なフランスの地で歌っているのが凄く変(笑)
そして笑いがこみ上げてくる。
1回歌えば、ほぼ目が覚めた。
3回目を歌い終わった頃には完全に眠気はとれた・・・今のところは・・・
 
国内ブルベでは、恥ずかしくて歌えないような歌を歌いながら走っていると仮眠をとってるブルベストを何人か見る。
特にリカンベントの人が何人か仮眠をとっているのを見て羨ましく思う。
だって、リカンベントのシートに寝て仮眠していたから・・・
ベリさんが『リカンベントってベッド付きなんだ・・・』って、言ってたけど、後で考えるとあのリカンベント、どうやって自立していたんだろ?
ひょっとして足で踏ん張って? それとも何かに立てかけていたんだろうか・・・
  

これはアップダウン区間を過ぎた頃の写真か。
この辺りまで来ると、平地で真っ直ぐな道となり周りがよく見回せる。
少し離れた距離に同じような少数グループのブルベスト達が何組か前後を走ってる。
ペースは変わらないけど、途中追い抜いたり追い抜かれたりの繰り返し。
お互い眠くなるとペースが落ちるようだ・・・
で、ここでも森の熊さん(笑)
国内じゃ恥ずかしくて歌えない歌でも、何も知らない外国人の中でなら歌えるもんだ(~_~;)
 

明るくなってきた頃最後のPCドルー到着(1165キロ地点、8時ごろ)
 

ここでPC食の朝ごはんを食べるが・・・旨い!
見た目は他のPCで食べたものと変わらないけど、味は全然違う!
これなら普通のお店と比べても美味しい部類・・・いや、柔らかく煮込んだ肉に関してはフランスで食べた中でもピカ一だったような。
最初はとり過ぎたと思った量も、美味しいからペロと入っちゃう。
そして、美味しいものを食べた後は調子も良くなるのは昨日と同じだった。
後はゴールまで65キロを残すのみとなった・・・
 
 

最後の区間は、他の人達もパレードランの様にのんびり走っている人が多い。
周りの景色も長閑だし、仲間でおしゃべりしながら走っている人がほとんど。
なので、私達も同じようなペースでのんびり走りますが・・・・・・一向に景色が変わらない(~_~;)
なので、時々気分転換スピード出したり、元ののんびりモードに戻しながら、周りの風景で間違い探し(笑)
 
途中、何処かの町に入った辺りでベリさんがスペイン人のおじさんに話しかけられる。
どうやらベリさんのオルカ(スペイン製)に反応したらしい。
陽気なところが如何にもスペイン人らしい・・・
で、そのスペインおじさんがカレラ乗り!
『オー!カレラ!!』と、ベリさんが言うと、カレラ自慢が始まる(笑)
前で聞いていると最新のイタリアンバイクとかライトカーボン製とか言ってる・・・
でも、知ってるよ。カレラって、カーボンバイクとしては軽くないこと。そしてその踏み心地も・・・
ベリさんが前を走る旦那もカレラ乗りだと伝えると、前に上がってきた。
私のバイク見て『ボテッチア〜!』と叫んでいたな・・・
で、見ると・・・エストレモじゃん!(@_@;)
ここでエストレモを見るとは思わなんだ・・・
でも、スペインおじさんはエストレモとは呼んでいなかったなぁ・・・『エスパニョーラ』とか何とか言っていたけどスペインではモデル名が違うのかな?
ちなみにカラーリングは最近のエアロカラーでした。
本当なら私もカレラ・エストレモで走っていたはずなだけに複雑な気分・・・
 
その他にも何人かの外国人との会話もあり・・・だけど、何話したっけ?(~_~;)
 
ようやく、えんえんでんえん風景(命名:ゆばーばさん)ともお別れして前方に坂が見えてくる。

で、その坂を登ると勾配が緩くなって林の中のような気持ちの良い道に・・・
そして、完全に登りきるとサンカンタン市の標識があり、郊外の牧場のような所から徐々に町中へ・・・
 

ゴールが近づくに連れて街中に入り、信号も多くなってくる。
信号で止まることが多くなり、いつの間にかアメリカ人グループと一緒になる。
 

そして、ゴール〜♪
長い時間掛けて走ってきたのに、ゴール自体はあっけなかった。
正直な話、この夢のような世界をもっと走り続けたかったような・・・
 
ゴール後、ブルベカードに最後のスタンプを貰い、そのままカードは主催者に。
このカードは認定作業が終わったら後日ACPから返送されてくるはず。なので、それまでの間暫しのお別れ。
 
ゴール後、公式写真を見て気に入ったものを買う。
他にもお土産を買ったりしたら外に出て・・・最後のミッション。

最後のミッションは、鶴亀さんから貰った帰還のお守りのお札を外国人参加者に渡すこと!
で、皆で考える・・・『お札』って、英語で何て言うんだろ?(~_~;)
第一、キリスト教とか欧米人の宗教に関する感覚って私達日本人とは違うだろう。そんな白人に宗教的なもの渡しても大丈夫なんだろうか?(~_~;)
で、これも皆で相談し、渡すなら同じアジア圏の国が良いだろう・・・
それなら、参加者が多い台湾人が善いだろうと話していると・・・


あのスタートで見たヘルメットにコアラとカンガルーの人形を付けてたオーストラリア人のおじさんが、お札を見て『キュート!』と・・・
これ幸いとお札の説明をしようとするが・・・・お札って英語で何?(~_~;)
神社ならシュラインと言うことで『ジャパーニーズ・シュライン』で、通すことに・・・
最初に『はやぶさ』の説明をしようとするが・・・当然判らない様子。
『ジャパニーズ・サテライト、はやぶさ』と言うと知っていた様子。
『ジャパニーズ・サテライト、はやぶさズ・シュライン』と身振り手振りも交えて説明すると判ってくれたみたい。
それとも『この話』知っていたのかな?

無事、最終ミッションを終え・・・

記念撮影♪
 

そしてお返しにあのコアラの人形を頂きました。
これもブレストから無事帰ってきたから、お守りだそうです♪
これは、一生の宝物になりましたね(^0^)b