cyclo_harapo2011-08-24


今度は寝坊することも無く目覚めた。
はっきり記憶には残っていないが3時起床の4時リスタートぐらいか。
 

ドロップバックを返すため一度PCに戻る。
画像を撮ったのが4時15分ぐらい。ここから本来のコースに戻る。

PC内は道が左右で区切られており、向かって右がPCに入ってくるブルベスト。
左がPCを出て行くブルベストたち。
 


夜が明けだす・・・
これはメドレアックの町か・・・
 
ルディアックを出て少しの距離でシークレットPCがあった。
往路のシークレットと同じようにボランティアのスタッフに誘導されてPCへ・・・
ここで岡山代表のSさんや日本のブルベ黎明期から走られているIさんなどに会う。
暫くコーヒーを飲みながら日本人での情報交換や雑談を・・・
既に途中のPCでタイムアウトしている人も・・・
  
PC9タンテニアック到着(867キロ地点、7時過ぎぐらい)

PC食で朝食。ここのPC食はわりと美味しかったけど・・・
行きのここで買ったプリンは、プリンとは思えないほど不味かった。
フランスの食べ物は美味しい不味いが極端なような気がする・・・
 

PC10のフジェールに向かう途中、PBP期間中初めての電車を見る(笑)
そもそも線路自体を見るのは2回目で、1回目はブレストの港近くを走っていた時。
ブレストの線路は、貨物用の引込み線なのか、それとも廃線なのか、自転車のタイヤが滑らないよう石灰か何かを撒いてあったのが印象的だった。
 
PC10のフジェールは、あまり記憶に残っていない・・・
お城の近くの坂を登っている時に、『行きはここでベリさんや水色KLEINさんを探したなぁ・・・』と二日前の記憶が甦ったのを覚えているけど。
PCでの写真も撮っていなかったので、多分ブルベカードのチェックだで直ぐにリスタートしたのだと思う。
 
で、途中で眠くなったのも、このフージェルのPC手前だったか・・・それともPC出た後だったか・・・
この前に停まった時、ベリさんが歯ブラシが欲しいとか言ってたけど・・・
坂を登っていると、前を走るベリさんが左折して反対車線のお店へ入って行く。
歯ブラシでも買うのかな?と、着いて行こうとしたら・・・別人(~_~;)
前方を見ると100〜150mぐらい前方を水色KLEINさんと登ってる(~_~;)
そう言えば、何時の間に町に入ったんだろう?町に入る手前からの記憶が無い(~_~;)
どうやら目を開けたまま寝ながら走っていたらしい・・・(~_~;)
 
それまでベリさんが睡魔に襲われることはあっても、私の方は問題無かった・・・・・・と、言うよりも、二人で走っている場合、先に眠くなられるともう片方は心配で眠気なんて吹き飛んじゃうって言うのが正解か。
兎に角、今回は眠気に襲われずここまで来ましたが・・・この時は、眠気に襲われる感覚を感じる前に寝落ちしたらしい(~_~;)
その後も何度か眠気が襲ってくるけど、持ち堪えられないほどではなかった。
暫くして何かがきっかけで眠気が完全に覚めたけど・・・何がきっかけだったけ?(~_~;)
で、それまで水色KLEINさん、ベリさんから少し遅れがちだったけど、折角目が覚めたので、眠気覚ましにペースを上げて走らせてもらう。
ベリさんには眠気を覚ましてくると言って先行したんだけど・・・ペースを緩めたらしっかり水色KLEINさんが付いてきてた。なので、ベリさんも(~_~;)
道は眠気が覚めきる前辺りからちょっと大きめのアップダウン。
と、言っても今までに比べたら程度なので下りの惰性を使って結構登れる気持ちの良い道。
確かこの辺りで、何度目かのtake3のリカンベントと抜きつ抜かれつを繰り返したような・・・ 
 
で、走りは眠気も覚め調子よくなったが・・・腹の具合がちょっと悪い。
今まで体調不良は全然出てこなかったけど、この時はちょっと腹が張ったような変な感じ。
この感覚は、一昨年の埼玉1000や去年の中部1000で経験済み。
埼玉1000の時は、これで食欲を無くして予定していた酒田市でお昼を食べずに失敗した。
一方、中部1000の時は無理してでもお昼を食べたが結果として良かった。
なので、今回も次の町でカフェかバールを見つけたらお昼にしてもらうことにした。
 



で、最初に入った町のバールへ・・・
自転車に鍵かけて中に入って物色しているとひらまつさんもやってきた。
ここでは全員がサンドウィッチをチョイス。
店主らしき男性が大きなバケットを切り分けながら、ジャンボン(ハム)にするかフロマージュ(チーズ)にするかを聞いてくる。
ハムがいいなと思っているとベリさんが『アベック(両方)(^0^)b』と・・・
そうすると全員がアベック、アベックと連呼(笑)
当然私もアベックである。
 
最初は、大きすぎると思ったサンドウィッチだが、いざ食べだすと表面はパリンパリン、中はふっくら。噛み切るのにも力が要らないのでパクパク食べられる・・・で、気が付いたらペロっと全部食べちゃった。
店主が作っているのを見た時は、そんなにバターを入れるかぁ〜?って、思ったけど、バター自体が美味しくて油っこくない。そのバターとチーズが絡まって美味しいハーモニーを生み出してる。
そしてバターナイフって、あくまでナイフであってへらではないのも今回判ったような気がする。
つまりバターは薄く伸ばすんじゃなくて刻んで広げる感じ。これがまるでトッピングと言うか、サンドウィッチの具の一つのようで美味しかった〜♪
ここまで補給こそバールやスーパーで摂っていたけど、ちゃんとした食事をPC食で済ませていたのは失敗だな。
ここで美味しいもの食べたら腹具合も良くなったし、何よりもリフレッシュ効果であとの行程が楽になった。
やはり一日一回はコンビニ食(PBPの場合はPC食)ではなく、ちゃんとしたお店で食べなくては!
 
  

町外れの自転車の飾り。
ここでは、ぬいぐるみ同盟仕様の5人乗り自転車(笑)
  


PC11、ヴィレンヌ・ラ・ジュエル到着〜♪(1009キロ地点、17時45分頃)
今回のPBPでこの町の住人がもっとも熱かったように思う。
往路も復路ももの凄い数のギャラリーが居たし、声援も半端ではない。
往路では、夜中にもかかわらずアナウンスはガンガンしゃべっているし、花火はバンバン打ち上げるわで、とても日本では考えられない状態。
多分、町の人たちにとってもPBPはお祭りなんでしょうね。
そしてここまで帰ってくる(1000キロを越える)と後の時間設定が楽になるのを知っているのか、複数の人間から『お前はチャンピオンだ!』のようなことを言われた。
そして、ここでは補給を摂った筈だ。
写真を撮っていないけど、ここで夕食にしたはず。
何故って、ここのPCのボランティアが凄く印象的だったからだ・・・
他のPCと同じように食事を選び清算を済ますと・・・ボランティアの子供やおじさんたちがやって来て食事をレストブースまで運んでくれるのである。それもとってもにこやかな顔で・・・
 
あと驚いたのは、補給を済ませ自転車置き場に戻り、自分の自転車を探そうとすると・・・背の高い青年ギャラリーが手を振って私を呼んでる。そしてその青年の前にはボテちゃんが(@_@;) 
つまり自転車を置いた私を覚えていて出てくるのを探していたようですね。
う〜ん、このエネルギーって何処から沸いて来るんだろう。
兎に角熱い町だった。そして、ありがたい町だった。
ボランティアのスタッフにもギャラリーにも頭が下がる思いである。
 
で、これから最後の夜間走行に入る前にべりさんのライト修復した。
そして、この後修理しておいて良かったと思い知らされることに・・・
 
 

これは、ヴィレンヌ・ラ・ジュエルのPCをスタートして直ぐの写真だったと思う。
後ろの標識の下に見えているのがパリへの順路を示すPBPの標識。
 

町を抜けるとひまわり畑が。
残念ながらひまわりの時期は終わっちゃっているけど、少しだけ花が残っていた。
 

沿道でのギャラリー。
PBPって、こういう一般の人に支えられているんだな・・・と、思わずにはいられない。
 

ボテちゃん快調♪


日が暮れ始める・・・もう直ぐPBP最後の夜がやって来る。

気温が下がってきたので、防寒具代わりにゴアテックスの雨具着用。
 
で、日が暮れて真っ暗な中を走っているときにベリさんとはぐれる・・・
後ろに付いて来ているライトがベリさんだと思っていたら追い抜いていっちゃった(~_~;)
暫く停止してベリさんを待つが、いっかな姿が見えない。
携帯で連絡をとるが、受信状態が悪いのか直ぐに切れちゃった(ーー;)
とりあえずベリさんには目印にサブライトのヘッドウォーズに装備された青いライトを点けさせておいた。
で、少し戻るが見つからない。
何度かベリさんに連絡しようと携帯をかけるが繋がらない。そして私の携帯の電池が切れ掛かっている。
先行したり引き返したりしているうちにベリさんからの携帯が!
電池が切れ掛かっていたので、次のPCへ向かえとだけ伝える。で、そこで電源が落ちた(ーー;)
こうなったらすることは一つ。
絶対にベリさんが居るはずの無い所まで戻って、そこから追い上げる。
ベリさんを最後に確認した辺り(はぐれるちょっと前に停止してベリさんを待った辺り)まで一度戻り、そこからリミッター外して追い上げる。
問題になるのは、PCまでに追いつけなかった場合。
先のPCでライト付け替えのため、ベリさんのオルカからフロントバッグは取りはずしてある。
つまり補給食をほとんど持っていないはずだ。
PCまでの距離は丁度40キロほど。
ここまでもほとんど補給を摂っていないから、無補給では辛い。
でも、お金を持っているから補給できる物さえあれば買うことは出来るだろう。買う場所があればだが・・・
 
気持ちを切り替え前へ前へと走る。
目印は、オレンジ色のサドルバッグ。
コースは軽い登り区間、今までのアップダウンと違い結構距離が長い。
大方の西洋人は、登りが比較的ゆっくり。
そこをごぼう抜きで登っていく。とてもブルベとは思えない(~_~;)
30分ほど走ったところで、ベリさんのオレンジ色のサドルバッグ発見〜♪ 無事合流できた♪
しかし、ベリさんを探している間に抜かれた数の割りに抜いた人数が少ないと思っていると・・・
ベリさんの話じゃ、フラフラ走っている人が多く、一人が仮眠に入ったら次々に仮眠に入っちゃったそうだ。
そう言えば、途中かなりの人数が仮眠していたなぁ。
 
で、無事合流でき安心したのもつかの間・・・
今度はベリさんを睡魔が襲ってきた。
徐々にふらつきが大きくなってきたので、途中で仮眠することにする・・・と、言っても路側の草の上は濡れていて仮眠できる状態ではない。
なので、座って暫く目を瞑り、寝たような寝ていないような状態。
結局15分ほど休んでリスタート。
休息中に体が冷え、ペースが上がらないが仮眠する前よりはマシか・・・
そうこうしているうちに私設エイドが見えてきた♪
ここで暖かいコーヒーを頂く。あ〜、生き返る〜♪
残念ながら暖かいコーヒーは1杯分しかなく、2杯目のお湯を沸かそうとしてくれているけど、結局1杯のコーヒーをベリさんと二人で飲むことに。
で、ここの人が日本から持ってきた折鶴を一番喜んでくれた。
お母さんらしい女人が喜んで受け取ってくれ、そのあと若い青年が『クール』と言って折鶴で遊び(おどけ)はじめたのには私達も笑った。
お礼を言って走り出すと・・・また、私設エイドが現れた。
登りにもかかわらず未だ体が温もりきっていなかったので、ここでも休ませて貰うことに。
ここでは背の高い初老の男性がカメラ片手にいろいろ世話をしてくれる。
兎に角座れとイスを用意してくれ、コーヒーやパン、お菓子と次々に振舞ってくれる。
そして『次のPCまで7キロだ!頑張れ!!』と送り出してくれた。
この二つの私設エイドで貰ったエネルギーで次のPCを目指した。
 




そしてPC12、モンターニュ・オ・ペルシュ到着♪(1090キロ地点、午前1時前) 
そして仮眠。多分最後の・・・いや最後にしたい・・・