cyclo_harapo2011-08-23


 
・・・・・・アラームが鳴る前になんとなく目が覚めた・・・
 
・・・・・・そして時計の時間を確認・・・
 
寝坊してるやン!!
今度は、完全に目が覚めた!
ん?誰も起きてない!?
慌ててベリさんと隣の部屋に寝てるひらまつさん、水色KLEINさんを起こす。
幸い寝る前に食べたハンバーガーが効いていてお腹はそこそこ膨れてる。
補給食は水分補給ぐらいで、あとはナゲットを一つ二つ口の中へ・・・
朝用に買ったハンバーガーも箱ごとフロントバッグの中へ。この箱にはナゲットも追加しておいた。
 
予定では深夜1時起床。2時ぐらいにリスタートを予定していた。
だけど実際に起きたのは2時半。リスタート3時ぐらい。
昨日の計算ではPC4に2時半ぐらいに戻れば十分ぐらいだったので1時間弱ぐらいの遅れ。
元々1時間ぐらいは余裕を見た時間設定なので、問題ないといえば問題ない範囲ではありますが・・・昨日のチグハグと言い、嬉しくない状況だな(ーー;)
で、今日は昨日のチグハグを考え各自のペースで走ることにする。
支払いは昨日のチェックインの時にカード決済済みであることを伝え、一番速い水色KLEINさんにホテルのキーカードを預ける。ひょっとしたら再び会うのはこのホテルに帰り着いてからになるかも。
 
走り出して暫くすると、やがて真っ暗な山岳部へ・・・
少し道が荒れている区間もあるけど、問題になる程度ではない。
表面がヤスリ目のように荒れているが、大きな凸凹はない。
これ位の荒れなら日本でも日常茶飯事だろう。
スピードの乗りは悪くなるが神経を使うこともない。
むしろここ以外の区間の路面の舗装が良いことの方が、むしろ驚きだろう。
町には石畳や自動車減速用のパッチプレートや舗装の盛り上がりがあったりするけど、これは作為的に残されたり設置されたもの。
なので、そんな区間が延々と続くわけではない。
そして広域農道のような一直線のアスファルトの舗装は、非常に滑らかで走りやすい。
日本の道のような補修されたような舗装は、ほとんど見なかったように思う・・・
 
話を山岳部に戻すが・・・
山岳部といっても日本のように険しい山岳ではない。
アップダウンがそこそこの区間が延々続くが激坂の様なものは現れない・・・・・・いや、現れなかったと思う。
と、言うのも真っ暗なアップダウンを走っているうちに勾配が判らなくなってきたのである。
勾配が緩くなっただけだと思っていたら下り坂だったり、下りでスピードが乗らないと思ったら上り坂だったり・・・
この症状は走るに従い酷くなる一方で今登っているのか下っているのかも全く判らなくなってきた。
なので、時々脚を止めて勾配確認。脚を止めても減速しなければ下り坂、減速するようならその減速加減で登り勾配を計る感じだ。
 
で、ここでの失敗は補給食。
フロントバッグには、昨日の朝買った(不味い)サンドイッチとマクドハンバーガーが入っているけど、走りながら食べられる補給食は昨日食べきってしまった。
なので、何も補給できない・・・
 

と、突如私設エイドが見えてきた。
ベリさんも補給したいらしくここで停まると、後ろから来たひらまつさんも停車。
この私設エイドには助けられたけど、何を食べたか覚えていない。
マクドハンバーガーも何処で食べたか覚えていない。
ひょっとしてここで食べたのかもしれない。
 
走りながら補給できるものがなかったことを言うとひらまつさんが大判のチョコを分けてくれた。
以後は、このチョコを頼りに走ることに・・・
 
 
もう一つの失敗は、GPSの電池交換をしていない。
本来なら寝る前に交換しておけば良かったのですが忘れてた。
で、朝はバタバタしていたので、気が付いていたけどベリさんのGPSだけ交換して私のはそのまま走り出すことに・・・
今回は何時ものニッケル水素電池ではなくリチウムイオンの一次電池を使用。
ぶっつけ本番での使用なので何時間持つか判らないけど、計算上は600キロぐらい。
つまり折り返しブレスト手前ぐらいまでは持ちそう(上手くいけば折り返しPCまでもつかもしれないという期待もあった)なので、そのまま走り出したら山岳部に入って早々にバッテリーダウンの警告表示が・・・
GPSが無くても道に迷うことは無いだろうけど、念のためもしもの時のことを考えここで停まる20キロちょっと手前からGPSをオフにして走っていました。
なので、ここで電池交換。
しかし、この後もリスタートして直ぐにバッテリーダウンの警告表示。
ひらまつさんも同じような症状が出ることがあり、どうやらガーミンのリチウム電池の電圧設定よりも実際に使っている電池の電圧のほうが若干低めなのが原因のようです。
 
私設エイドを出て暫くするとセントニコラス・デュプリュムのサービスポイント到着。
ここはPCではなくフードサービス・ポイントなので、そのまま走るとスールーして公道へ・・・
このまま走るか少し迷ってから引き返し補給することとしました・・・が、ここのPC食が一番不味かったような(~_~;)
で、食べているときにkennethさんと遭遇。LEGONの関東勢は既にDNFした人が多いとのこと・・・
 
フードサービスから次のPC、カレ=ブルゲまでは30キロほどなので、程なく到着したはず・・・
この区間は写真も撮ってないし、ほとんど記憶に残っていない。
多分、PCでは補給せず走り続けたはず・・・次の第6PC。そう。折り返しのブレストへ向かって・・・
 
この日は、朝から日が明けても靄が酷く・・・一番酷かったのか今回のPBPの最高峰のロック・トレヴェゼル。
最高峰といっても標高350mぐらい。
勾配も大したことは無いけど距離は長い・・・ 

そしてちょっと離れると前のライダーのテールランプしか見えなくなる。

ベリさんから見た私。
靄は酷いけどこれまで大した雨に遭っていないのは幸い。
昨日のルディアックでは雷鳴も轟いていたけど、私達が走行中聞いた雷は1回だけだったと思う。
雨も本降りの時はホテルに居たので、小雨だけで済んだし・・・
 
 


町並みは相変わらず美しい。

ちょっとだけ大きめな町、シジュンで補給。
ここで補給する人は、往路復路とも多かった。
ここでベリさんはスーパーに食事用の補給食買出し。
私は、バールへ行ってトイレ&携帯する補給食買出し。
フランスの女性は美人が多いけど、ここのバールのおねーさんも美しい。
で、この美しい女性に対する最初の言葉は・・・『トワレット・シルブプレ(トイレは何処ですか?)』(~_~;)アァ!ナサケナイ!!
トイレ行った後、水とチョコバーを購入。
水は『オー(水)』と言うと水道水を案内されるのは、ここまでで経験済み(~_~;)
なので『ミネラルウォーター』をお願いする。
すると銘柄とサイズを聞いてくる。
サイズは手振りも交えてなので、大きいほうの発音を真似して答える。
言葉が判らなくてもなんとかなるもんだ(笑)
 

シジュンの町を出ると折り返しのブレストまでは40キロほど・・・ 

ピンボケだけど、ブレストまでの道を指し示す標識。この標識とももう直ぐお別れですね。
  

もう直ぐブレストと思っていると、下り坂で突然海が見える!
大西洋見ゆ!!
 

そしてイロワーズ橋が見えてくる。
ずっと見たかった、ストリートビューで見てきた橋が目の前にある!
 

私たちが渡るのは、イロワーズ橋と並行して並んでいるポント・アルベルト・ルップ橋。
 

左手に見えるのは大西洋!
 

そして今その橋を渡っている!


今回のPBPで一番感動したのは、この橋を渡る時。
でも、何に感動しているのか自分でも判らない。とにかくここまで来たことが嬉しかった。
  

ブレストに入り、サンカンタンを出て以来初めて街らしい街に入る。
ここからは見えないけど左手には軍港があるはず。
 

登りに差し掛かると城壁が見えてくる・・・
 

登りきると左手にこじんまりしたお城が・・・
お城というより城塞って雰囲気か。
 

で、その向かえに義兄発見〜♪
写真数枚を撮ってもらう。 
 
ここからは市街地の車が多く、信号もある(ここまでの600キロの間は信号は3つだったか?)坂を登っていく。
路側があまり広くないので、次回タンデムで参加するとなると唯一走り難区間となるか・・・
と、言っても長く続くわけではないから大した問題ではないか。
  

お昼は、結局PC食。
スタート前には、どこかのお店に入るつもりだったけど・・・
上手い具合にこのPCで水色KLEINさんと合流できたし、ここで食べていればひらまつさんも追いついて来るだろうと・・・
 

ブレストで折り返せば後は帰るだけ・・・
パリ(正確にはサンカンタン市、感覚的にはヴェルサイユ)に帰りましょう!


復路は一部往路と違う道

これは、帰りだけ通ったランデルノーの町。
こじんまりとした町で旗が多い(観光地だからか?)。
町の真ん中を大きな川が流れ、建物も少しカラフルで他の町とはちょっと雰囲気が違う。
如何にもヨーロッパ的と言うか絵本の中の町のような感じか・・・
 

少しだけ山越え(丘越え?)。
他は町と町の間は田園風景ばかりなので、たまにはこういう風景も気持ち良い。
 

で、登って平地になると見渡す限りの地平線!
まるで天空を走ってるようだ。
 

往路と同じシジュンの町で休憩。
もちろん美人の居るバールでトイレとチョコバー補給も。
ここで例の3輪タンデムの写真を撮ったわけだが・・・

他にもバック・トゥー・バックのリカンベントタンデムや・・・
(ちなみにこのリカ・タンが走り出すときは、皆の注目の的だった。)

魔除けのチューブラータイヤをぶら下げた日本人。
こうやって予備が有る時はパンクしない。でも持っていないとパンクするのがお約束(~_~;)
 

PC7カレ=ブルゲ到着(782キロ地点、17時ごろ)
何故かバグパイプの楽団が・・・
 

PC食。
PCで食べなくても他にお店はあるけど・・・ついつい面倒くさくてPC食に。
これって日本で置き換えたらPCのコンビニ食ですよね。
何時もの国内ブルベなら1日の間に1回は、お店の食事を獲るようにしてるんだけどな・・・
 

リスタートしようとすると隣のプジョーのおじさんは何かトラブルか?
ちなみにこのプジョー、フレームの仕様から・・・そ、それ以前にこのカラーリングは70年代か・・・
 

リスタートしかけると後輪ディスクブレーキ装備のタンデムが(文字通り)転がっていたので、私達のタンデムを作る時に参考になるかと画像だけ抑えておく。
今回、結構の数の後輪ディスクブレーキ仕様のタンデムが居ましたが、後席ドロップハンドル使用の場合、普通のブレーキレバーではなく、ハンドル根元に補助ブレーキレバーの様なもの(フラットバー用か?)を装備したものが多かった。


やがて3日目の日も暮れ始める・・・ルディアックは未だか・・・
  
 
23時過ぎPC7ルディアック到着(782キロ地点)
あ!到着した時の写真が無い(~_~;)
 
 
で、今朝走り出したホテルへ戻る。
今日は、比較的ハプニングも無く走りやすい一日だった。
不思議なことに昨日は4人一緒に走るのが難しかったが、一緒に走るのを止めたら示し合わさなくても結局は合流するといういつものパターンに戻ってきた。
やはり自然体で走るのが善いようですね。
で、ホテルに着いたら何も食べずにバタンキュー・・・おやすみなさい。