腹ポンの「あんたのレースも読んでみたいから、ここに書いておき♪」という言葉に甘えて「私のレース」を書きます（＾＾）
ブログを辞めてしまったので、他に記録を残す場所がないし、、、アリアト腹ポン♪<準備編＞
１０時間ソロに出ることになり、準備したのは・・・
①走りながらに手ぶらでピットからの携帯電話を受けることが出来るように、携帯用のイヤホン＆マイクを購入。マイクは胸元にクリップで付けられて、そこにスイッチがあります。走行中にイヤホンに受信音が鳴り響くと片手でスイッチを押すともう通信可能（＾＾）今回ピットからの連絡用に威力を発揮しました。
②色のついてないサングラスを用意すること
③暗いピットレーン及びコース上で視認しやすいように明かりをつけること。ヘルメットにLEDライトをつけました。これはサイコンを見た時にサイコンにその光が当たって一々手でバックライトを付けなくても良いようにするのと一石二鳥を狙ったものです。
鶴亀さんのアドバイスを受けて以上を用意しました。前日に相談させて頂くという泥縄式でしたが、鶴亀さんの的確なアドバイスで本当に助かりました。有難うございました♪
補給食についてはyoshiさんからアドバイス頂き、試しに2種類ほど食べてみた結論としてCCDを濃い目に溶いて容器に入れて背中に背負うことに・・・100均の調味料入れ1本に500Kカロリーを詰め込みました。自転車用のエナジーボトルよりも容量が大きくて安くてお得かも（＾＾）ｖ
機材は、クランクをコンパクト（５０T−３６T）に変えた位ですが、これはエンデューロ用ではなく、9月のツーリング対策でしたので今回はあまり意味がないかな？と思ってました。が、最後に私を救ってくれました（*＾＾*）
＜レース編>
のざきさんのピットは本当に明るくて楽しいのでっす（*＾＾*）
黒ゴマちゃん、kubokichan始め女子部の皆さんは、とってもフレンドリーで元気イッパイ！
観ているだけで緊張なんかどっかに飛んでいってしまうのでっす♪
「楽しく最後まで走れたらそれで良し（*＾＾*）」とココロがかぁるくなるのでした。
そして今回同じくソロで10時間耐久を走られるコメッソさんも本当に楽しい方で、チビポがすっかり懐いてずっと傍にへばりついてしまいました。
久しぶりにお会いするわぁぷさん、ブーニャンさんにご挨拶したり、丹波の大峠でお会いしたF奥様のピット（F奥さん、旦那さん、お友達の３人でオープンＡ・1０時間でエントリー♪オットコ前だね〜♪）にお邪魔したりしてそしてふと気が付くともう５時過ぎ・・・
（≧−≦;）シマッタぁ！！レースの３時間前に補給を終わらせている筈だったー！
あわててお握り２つ、大きな月餅１つ、みたらし団子二串、ハッピープッチンプリン！を食べました。でも、食べているうちにキッズレースが始まりました。つまり６時です。てんちゃんの力走を応援しながら手にはどうしても食べきれなかったハッピープリンを持って暗澹と立ちすくみました。
そしてあっという間にスタート時間です。腹ポンはもう行ってしまったみたいで見当たらなくてオロオロ、腹ポンドコー？（；＿；）とスタート地点に向かいます。
コメンサルに乗ったkubokichanと一緒になってヨカッタ♪と前に進むと腹ポンの白十字がありました♪ありました♪背中を観てるだけで凄く安心。
腹ポンも気づいて「コッチこっち」ってしてますけど、あんな前には行けません。皆、速そうで怖いです。私は緊張もなく、ゆるゆるとスタートです。
スタートすると速い方がどんどん抜かしていかれます。気にしない（＾＾）気にしない（＾＾）
１０時間走るのですからマイペースマイペースっと♪
と！おおっと！！（＠０＠）腹ポンが目の前に！！
何してるん？腹ポン？と聞くと、「いや、後ろに下がって来たの♪」と泰然たる答え。
「ええんか？スプリントちゃうの？早く前に行きぃや。」と言っても気にする風もなく、暫く一緒にゆっくり走ってます。エエ加減私が呆れた頃に、やっとすーーっと、前に出て行きました。
うーみゅ、うーみゅ、これで良いのか？１０時間耐久ってこんな感じ？（＾＾；
と、思う間もなく今度はコメッソ氏が横に・・・
思わず「どうしたんですかっ！こんなところで（＾＾；；」と聞くと
「いや、集団は怖いっすから〜ｗ （＾＾）」とこれまた泰然たる答え。暫くおしゃべりをしてから遠ざかっていかれました。
うーみゅ、うーみゅ、みんなマイ・ペースなのね（＾＾；
妙に安心しました。でも、胃の具合は最悪。どうみても消化不良で踏み込むと吐き気がこみ上げてきます。暫く走れば収まるだろうと、淡い期待で走り続けますがサングラスを色つきのものを間違えてしてきたことに気が付きました。１時間半を目処にピットに戻ってアイウェアの交換をすることにします。そのころになると白い三日月がぽかりと空に浮かんできました。
イヤホンからは時々鶴亀さんのアドバイスが入ります。こんな感じで
「べりーさん、今、何分何秒で周回です。もうちょっとペースを落としても良いから。何分何秒くらいまで落としてもいいからね」
「わかりました〜♪有難う〜♪」
でも、そのペースっていうのが難しい。サイコンを必死で睨みますが、数字を睨んで走ったことがないので良くワカラン(*´Д｀)=з テキトーに走ります（すみません鶴亀さん）。
一度ピットインをして水を補給し、アイウェアを変えます。また走り出しますが、やっぱり吐き気は強くなるばかりでした。のどばかり渇いて暑い筈なのになんだか、ぞくぞくと胃の辺りを中心に寒気もする感じがしてきました。なんなんでしょう？思い出すのは保津峡ツアーです。お昼のバイキングで食べすぎて消化不良を起こし、そのあとハンガーノック状態になりかけました。ああ・・・やな悪寒（−−；
そんな中ピットレーンを通りすぎる時に毎回鶴亀さん、野崎店長が目ざとく見つけて「がんばれ！」と声をかけてくださいます。本当に有難かったです。
そして本当に意外だったのですが、エンデューロも１０時間ともなるとコース上でお話する時間が出てきます（＾＾）
印象深かったのはF奥さんチーム。１時間交代で走って居られたのですが、旦那さんは追いつくたびに「○○さ〜ん、頑張って〜ぇ〜♪」と野太い声の割に妙に楽しそうな節をつけて励まして、その後ぎゅっ、ぎゅっ、と加速して行かれます。F奥さんは暫く併走してお話したあと「頑張ってねー♪」と去っていかれるのです。なんだかほんとに楽しそう♪ ピットでも焼肉宴会状態でしたし♪で、あの成績は凄いですわ・・。
１時間弱に一回、コメッソさんにも抜かされるのですが毎回お茶目な声をかけて下さるのでキモチが和みます。
１回目「ミッケ♪（＾０＾）」 ２回目「２回目ミッケ♪」 ３回目「またミッケ♪（笑）」・・・３回目以降はカウントして貰えませんでした（笑）
そして８時半過ぎにピットインした時に、補給をするどころか気分が悪くてとうとう吐いてしまいます。
うーみゅ （＾＾； 補給は完全に失敗したみたい。先が思いやられます。
水を補給してまた出走しますケド、腹ポンが酷く心配そうでした。
走り出すとチューブ練り梅を持っていたことを思い出し、試しに食べてみます。すると気分が良くなったような（＾＾）・・・更に一口、もう一口。
暫くすると気分がずっと良くなりました。練り梅って本当にスゴイ！！＼(◎ｏ◎）／！練り梅の何が良かったのか分かりませんが、とにかく走り出しよりも気分的にはずっと良くなったのでした♪やっと本番って感じです。
と、前を白いロードに乗った方が私より少し早いペースで走っておられます。申し訳ないのですが、スリップにつかせて頂くことにしました。
こういう時はどうすれば良いのでしょう？私も初めての経験でどう言えばいいのやら・・
「すみません、後ろが空いておられるので、少しの間後ろにつかせていただけませんか？」
声をかけるならこんな感じでしょうか。でも結局迷いながらそのまま後ろを走らせて頂きました。後ろから拝見すると、綺麗に筋肉のついた脚をされていて、ダウンヒルバーを装着しておられました。自転車は新型オルカみたいなシートポストクランプです。オルカかな？上り区間はそれほどスピードを上げず、下りは結構漕いでスピードを出す、という走り方です。下りが速くてホント付いていくのが大変でした。私一人ならラインも取れないスピードですが、後ろをついて走ると何故か一緒に下れました。下りから上りにかかるところでのギアチェンジのタイミング、ライン取り、本当に勉強になりました。
と！！！
前を走るママちゃりを避ける際に、右手で手信号をしてくれたのです！（＠０＠）
なんて親切 （ＴＴ＿ＴＴ） （嬉泣） もうどこまでも着いていきますぅ〜・・・
って私は引かないんかい？って突っ込みをされそうですが、何故か私に引かせる気はないように思えました（私の思い込み？）。
それからも何度も手信号を送りながら、混雑したコースを誘導して下さるのです。
何処のどなたか存じませんが、感謝の気持ちで一杯でついていきます。
何周一緒に走ったでしょうか。と、ピットレーンにするり、と入って行きながら、右手をハンドルから外して別れの合図をされました。あ！格好いい（*＾〜＾*） 私が独身ならこの瞬間にふぉーりんらぶ♪しちゃってるところです（笑
何か言いたくて言葉を捜しましたが、その間にその方はピットの壁の向こうに消えていかれたのでありました。。。
・・・・・急に寂しくなりました・・・・・そして急にしんどくなりました・・・
ちょうど私のボトルも空になっていたので、私も次の周回でピットインします。水を補給して、そのまま又「オルカに乗った王子様」を探しにコースに出て行ったのでありました（笑
この時はお会い出来なかったのですが、次のピットインを済ました後・・・もう１２時を過ぎていた頃と思います・・またハッケーーーン！！（＾０＾）
ワーイワーイと後ろにくっつきます♪＜ええんかい（＾＾；
でも、やっぱり相変わらず見事に手信号をしながら引いてくださるのです。
４時間組みもコースから消えて、コースは随分静かです。時折チームの方でしょうか速い方の集団が脇を走り抜けていきます。空の月は白かった筈が黄色くなって、随分位置も変わってきたなあ、などと思いながら。
サーチライトに照らされた白いコースを黙々と二人で走っていると不思議な気持ちになりました。お互い一言も口は利いていないのですが、なんだか見ず知らずの唯の他人とは思えないような。チェーンの音と私が少しハアハアと息を弾ませながら付いて走る息遣いだけが深々と更けていく夜にあるような。不思議な連帯感の空間でした。
と、自分に都合よく思っていますが、もしかしたら相手は
「しまったゼ、べいべ！！きゃわいいオニャニャノコかと思ったらおばさんだったぜ、べいべ！！（TT＿TT）」
血の涙で悔しがっているやも知れず（笑）でも、そういう人じゃないような希ガスるのですね。
私はいつまでもそうして走っていたいキモチでした。１時半だったからそれから３時間半、このままでゴールしたいなあ・・・そう思ってると、突然物凄く複雑な手信号が前からやってきました！（＠＿＠）
なんなんだ！なんなんだ！！この忙しい手信号は何の意味なんだ？？（＠＠;）
すっかり休止状態だった脳細胞を揺り起こすもサッパリです。と、すっとピットレーンに入っていかれたのでした。
そうか！あれは「ピットに入るよ」って意味だったんだ！！私ってバカ！！（＞＿＜）
左の方に分かれていかれる方に思い切って叫びました。
「有難うございました！本当に助かりました！」
すると、右手をスッと挙げて挨拶をしてくれたのでした。
漢気に溢れたステキな海苔さん、本当にありがとう！ここに貴方のファンが一人♪オバサンですｹﾄﾞ・・（*＾＾*）
タダ問題はどこのどなただか全然わからないことかな （＾＾；) ←恩人のゼッケン番号を忘れたバカ（切腹っ
また来年１０耐でお会い出来るかもしれませんね♪。
そんなこんなで、がんばって走っていると、突然！そう突然ですね、ガクンと来たのです。
自分でも脚が回らなくて、どうしようもないのです。それが２時過ぎ。
ゆっくり走って様子を見ても、脚は戻りません。
「もう、脚が回らないよぉーp(´⌒｀｡q)グスン。。まわんないー」泣きながらピットイン。
赤チャリ坊主１号くんが「大丈夫ですか？」と言いながらボトルに水を入れてくれました。
もうダメだなあ、と思いました。もう走れない。もう限界（泣）
ガクリとチェアーに座って休んでいると腹ポンが出走から戻ってきました。
「もう、走れないよ・・・ （；＿；）」というと
「大丈夫！休めばなんとか走れる！ゆっくりのペースでも良いから走ってみ。１週を１０分以上かけるつもりでゆっくりゆっくり休みながら走れば、それだけで脚休めになるんだから。２周くらいはそんな感じで走ってから、ちょっとずつスピード上げてみたら良いの。がんばれ！」励ましてくれました。
「ホラ、何して欲しい？何か欲しい物ないの？」優しく聞いてくれました。
「ほんとにぃ？（；＿；）ほんとに走れると思う？」
「走れる！」＠きっぱり
ほーか、ほーか （＠＠） 走れるのか ←あっという間に暗示にかかり中（笑）
長めに休んで２時４５分、コースに戻りました。「ゆっくりゆっくり・・」言い聞かせて、ふと思いついてフロントをインナーに落としてみました。
すると疲れた脚にはこれが優しいのですぅ(*´Д｀)=з ３６Tってしゅてき♪クルクルクルクルと回してノソノソと走りますが、「走りきれそうな気」はしてきたのでした♪
腹ポンさんきゅっ♪あと２時間頑張るよ！
コース上でも沢山の海苔の方に「がんばれ！」と声をかけてもらいます。
元へさんや、MOLESさん、F旦那さん、やなGさん、あとお尻が半分青いジャージ・レーパンの方（チーム\RUNの瀬戸内穴子さん、わぁぷさんと後でわかりました）、その他速すぎて視認できないけど声は分かった方や（笑）、のざき女子部の皆様。本当にありがとうございました。
あと３０分を切った時はもう感無量。
あと２０分を切った時は走りながら泣きました。
最後はフロントギアをアウターに戻して走ります。
「１０時間走ったこのコース・・・・あと１回か２回走ればもう走れなくなるのね。（；＿；）」
名残惜しいような、ほっとするような、、、でも名残惜しいのが７割なのです。あんなに走ったのにどうして名残惜しいのか私にもわかりません。
でも、沢山の人と１０時間を走り続けて、走りきる事が出来るって本当に嬉しいことです。本当に幸せなことでした。
そして一生懸命走って最後のゴールを割りました。
すると直ぐ傍を腹ポンが流星のように駆け抜けて行ったのでありました。
今回１０耐は「２００キロを走りきる」ことを目標にしていました。だって２００キロなんて走ったことがないのですもん（＾＾）
結果は６７周、２４８キロを走りきりました。全体時速は24.7と全く大したことはありません （＾＾ゞ
ツーリングペースですね（汗；
１時間ほども休憩も取ってます （＾＾； これは取りすぎなのでしょうか。次の課題となりそうです。
でも、私としては目標を達成してそれで満足満足♪なのでした♪
･･････ちなみに（＾＾） 次を睨んで新兵器の発注を今日掛けました。新兵器はこれとあともう一つを秋までに投下予定でっす♪ ←かなり本気（笑）
